WAKAYAMA

和歌山の工場で作るということ

江戸末期から縫製の地として発展してきた和歌山。
その歴史とともに受け継がれてきたのは、布と真摯に向き合い、一針一針に心を込める「手仕事の精神」です。
『木村メリヤス工場』は、この地で半世紀以上、肌着づくり一筋に歩んできました。
糸の表情や縫い目の力加減、仕上げの温度までを丁寧に見極め、熟練の職人が技を尽くします。
私たちにとって大切なのは、効率ではなく“手の技”が生み出す品質。
「和歌山で作る」ということ――それは、職人の誇りと魂を一着に込め、着る人の暮らしに寄り添うものづくりの証です。

私たちの理念

― Sewing with our heart ―


一枚の布が服になるまでには、数えきれないほどの「手」と「心」が重なっています。
私たちは日々、さまざまな素材と向き合いながら、その奥に潜む美しさと魅力を引き出すことに全力を注いでいます。


柔らかさが命の生地、繊細な糸の風合いが魅力の生地──。
ほんの少しの裁断のズレや縫製の力加減、プレスの温度ひとつで、その魅力はたやすく壊れてしまいます。
だからこそ、私たちは一つひとつの工程に最大限の注意を払い、時にはミシンの速度を落とし、息をひそめるようにして縫い進めます。
納得のいく一着を生み出すために、全員で知恵を出し合い、何度も試作を重ねることも珍しくありません。


私たちのものづくりの根底にあるのは、
「真心を持ったものづくりで、着る人を笑顔にしたい」という想いです。


服をつくるとき、私たちはいつも想像します。
それを着る人の表情を。
その心地よさに思わず笑顔になる瞬間を。
大切な一日を過ごす、そのぬくもりを。


だからこそ、私たちは効率よりも “完成度” を優先します。
一針一針に心を込め、素材の魅力を余すことなく伝える一着を届けるために。


『Sewing with our heart(真心をこめた縫製)』
この言葉をプリントしたスタッフTシャツを着て、今日も私たちは針を進めます。
その一着が、誰かの笑顔につながることを信じて──

日本製

MADE IN JAPAN

日本製のものづくりの魅力とは、いったい何でしょうか。
私たちはいつもその答えを探しながら、ものづくりに向き合っています。
それはきっと、「着る人の気持ちに寄り添うこと」から生まれるのだと思います。
サンプルだけではなく、量産品も実際に手に取り、身につけ、何度も洗い、風合いや着心地を確かめます。
その一つひとつの小さな確認が、着る人の笑顔につながると信じているからです。
「新素材の開発」「新商品の開発」といった言葉はよく耳にします。
けれど私たちにとっての開発とは、ただ新しいものを作ることではありません。
試着を繰り返し、前よりももっと着やすく、心地よく、日々の暮らしに寄り添えるものを生み出すことです。
そのために、現場の声を大切にし、他社の製品も参考にしながら、現場全員で工夫を重ねます。
小さな想いを積み重ねることで、私たちは「日本製ならではの心地よさ」を形にしていきます。
この一針一針に込めた真心こそが、私たちのものづくりの誇りです。